産後3ヶ月、赤ちゃんを連れて東京へ出張しました。
体力がすっかり落ちている中での移動は、やはり楽ではありませんでしたが、それでも行って来られて本当によかったと感じています。

出張の合間、結婚した旧友と、その奥さんと一緒に、以前から気になっていた本格的な日本茶屋さんへ行きました。
普段はバリバリと働いている二人にとって、夫婦でゆっくりお茶を飲む時間は久しぶりだったそうです。
「都会では、いつも何かに追われている感じがする」
「余裕がなくて、疲れている人が多い気がする」
そんな話をしながら、静かにお茶が出てくるのを待ちました。
旧友の奥さんは小学校の先生で、先日、日本文化について調べてまとめる授業を行ったそうです。
ネットで調べることが中心になりがちな中で、今回実際にお茶を体験してみて、「体験することの大切さを実感しました」と話してくれました。
その言葉を聞きながら、私自身の記憶がふとよみがえりました。
私が小学生の頃にも日本文化を調べる授業があり、それをきっかけに抹茶に興味を持ち、茶室の模型を作ったこと。
サンタクロースに茶筅と茶杓をもらい、初めて自分でお茶を点てたこと。

お茶は、ただ喉の渇きを癒すものではありません。
お湯を注ぐ音。
茶器を手に取ったときのあたたかさ。
一煎、また一煎と、杯を重ねるごとに変化していく味わい。
そうしたひとつひとつが、「いまここ」に意識を戻してくれます。
日々背負っている役割から、ほんの少し離れられる時間でもあります。
お腹の奥からじんわりと温まり、
安心感が広がり、
少し元気が戻ってくるような感覚。
今回の出張で、私は改めて、お茶が持つそうした力を感じました。

育休後は、このお茶の魅力を取り入れた形で、仕事を再開したいと考えています。
わざどころPONの延長線上で、移転先の蔭凉寺にて、お茶処を開く構想もあります。
笑顔の木喰仏に会いに来られる参拝客の方や、同じ敷地内にある鍼灸院へ来られる方に、よりよい時間を過ごしていただきたいと思っています。
以前の住職がしつらえた茶道の茶室もあり、
茶器を通して、これまでご縁のあった地域の工芸作家さんの作品を紹介したり、工房見学へとつなげたりすることもできたらと考えています。

ただし、お茶処の開設はまだ先の話です。
それまでの間に、まずは「お茶とお灸の定期便」を試してみたいと思っています。
忙しい毎日の中でも、5分でいい。
自分のためにお茶をいれ、お灸をする。
お腹の中からじんわりと温まり、
お灸の香りやお茶の味に、心がほぐれていく。
そんな「自分をみつめる時間」を、日々の暮らしの中に届けたいのです。

実際、私はいま、
布団に置くと泣いてしまう子どもを抱っこしながら、この文章を書いています。
周りのために動き続けている方へ。
なかなか自分の時間を取れないみなさんへ。
本当に、お疲れさまです。
よろしければ、一緒に少しだけ、ゆるみませんか。
そして、この想いを形にしていくために、
お茶事業のInstagramアカウントを作りました。
まだ準備段階で、すぐに何かが始まるわけではありませんが、お茶や養生、日々の気づきなどを、少しずつ綴っていく予定です。
よろしければ、フォローして、ゆっくり待っていていただけたら嬉しいです。
