手術から3ヶ月…治すのは薬じゃない
- 2018.06.28
- 病気と暮らす
![手術から3ヶ月…治すのは薬じゃない](https://kanappon.work/wp/wp-content/uploads/2018/06/IMG_8490-890x500.jpg)
チョコレート嚢胞の摘出&子宮内膜の癒着剥離手術から3ヶ月。
最初はほんとに「腹筋ってどうやって力入れるんだったっけ???」という
驚きの衰え方からスタートし、ご飯食べては休み、食器洗っては休み…でしたが
めでたく術前と変わらぬ生活ができるようになりました。
ただ予防のために朝晩ホルモン剤を飲む毎日。
「完治はない」といわれモヤモヤしながらも少しずつ前進です。
運動OKまでの一ヶ月
まず普通に家事ができるようになるまでしばらくかかりました。
最初は歩くだけでもヘトヘト…
立ち話が好きなんですが、それすら短時間でダウンでした。
短時間営業にさせてもらって、休み休み。
お腹とお尻がたれすぎてびっくりしました笑。
ストレッチしたり、お灸をしたり、半身浴したり、
毎日の家事がトレーニング。
約一ヶ月で運動の許可が出て、筋トレ的なこともできるようになりました。
約半年ぶりに自転車に乗りました。すごく嬉しかった!!!
子宮内膜症の薬、飲む?
うまく傷口がふさがって、腹筋も戻りつつあるころ、術後はじめての生理。
お腹痛くて冷や汗かきかき…トイレとの往復!!!
病院近くなのに、まじで救急車呼ぼうかと思いました。倒れる。
手術でいじったところからの出血もあったのかなあ。
もうひたすらに出し切りました。
春なのに、貼るカイロを4枚くらい貼って、腹巻きまいてました。
手術したのにこれってひどくない…!?と
知り合いの看護師さんや、子宮内膜症経験者に質問しまくり。
結果、まあこんなもんみたいです。
どんなもんやねん……
とにかく、冷やさないようにと、運動は、どなたからもアドバイスいただきました。
あと、お医者さんからは、ホルモン剤をおすすめされます。
薬のんでおさえていかないと、また半年一年経ったら癒着してきちゃうと思うよと。
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ジェノゲストで卵巣の働きを抑える
私の場合、手術して、卵巣にあった嚢胞は摘出できたものの、
そのまわりにも子宮内膜が飛び散っていて、腸やらなんやらを癒着させており
腹腔鏡手術の際、はがせるところは剥がしたり焼き切ったりしてきたものの、
これ以上やると腸に穴が空くわーとか、不妊になる率高くなるわーとかいう際どい場所にもあったので、全部の悪い組織をとりきってくることができませんでした。
ということで、これからも生理があるたびに、その癒着がひどくなっていく可能性が高いので、薬で症状を抑えようということなのです。
それでおすすめされたのは「ジェノゲスト」というホルモン剤。
卵巣の働きを抑制し、子宮内膜を分厚くさせる作用を軽減させます。
これを朝晩飲む。
元来あんまり薬は好きではないので気が進まなかったのですが、術後の生理が超絶しんどかったので、観念しました…
まあ、食わず嫌いはよくないかなと。
最近になって保険も効く薬になったそうで、まあなんとか、毎月でもなんとかなるかな……
(私が入ってるのは国民健康保険のみです。なんで任意保険に入らないかまた改めて記事書きたいな。)
それで、ジェノゲストとともにある生活がはじまったわけですが、
まあ眠い!!!ずっと眠い!!!
なんか食べたい。口に入れていたい。
お酒がめっちゃ弱くなる……
地味ーーーーーな量の出血がずっとある。
などなどの副作用がもたらされました。
これは人によって個人差がかなりあるものみたいですが、私は以上のような症状が現れました。
女性ホルモンってすごいんだなあ。
生理はなくなるので、楽っちゃあ楽なんですが、卵巣の働きがまるごと抑えられているからか、どうもスッキリしない。
毎月のリズムがなくなって、正直調子狂う。
男性の方向けに言ったら、出したいくしゃみをずっと出せずにいるような気分でしょうか。
そんなモヤッとした気持ちを抱えつつ、思い切ってお休みをとって旅に出ることにしました。
自然に近いほうが気持ちがいい
行き先は石垣島!沖縄本島のさらに南西。八重山諸島の玄関口。台湾めっちゃ近い南の島です。
夫婦で移住して、ゲストハウスと手作り雑貨のお店「〜ichack〜」(アイチャック:愛着)をひらいた友人に会いに行きました。
この旅だけの記事もまた改めて書きたいというほどに、とてもリフレッシュできた旅でした。書かねば。
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私が今住んでいる京都府南丹市も、かなり自然は多い土地です。
じっさい、川や森で癒やされることが多々あり、引っ越してよかったな〜と思います。
しかし石垣島はまた別。海と山に挟まれた湿気の多い空気は、歩いているだけでなにか大きなものに包まれているような気分でした。
それでいて開放感があります。良くも悪くも細かいことが気にならなくなって、心の中心で考え事ができた気がします。
友人夫婦の懐の深さもすごくあったと思う。大感謝!
そこで、結局何に気づいたかというと、病気を治すのは、薬でも手術でもなく自分だということです。
血も仕事もストレスもためすぎない!
当たり前すぎることなんですが、心と身体に不自然なことを続けていると病気になるんだと、改めて気づきました。
今回の手術の前に3回入院してる時点で気づけよって話です。
キケンフラグ立ちすぎです。
気合でどうにかなるんじゃないだろうかとか、私がもうちょっと頑張ったら事はスムーズに運ぶんじゃなかろうかとか、そういう考えが多すぎました。
もちろん頑張るところは頑張らないといけません。
でもなんだかむやみに全てを頑張りすぎて、溜め込みすぎていたような気がする。
そりゃあ溜まらなくていいところに血も溜まるってもんです。
実際この旅行にもパソコン持っていって、少し仕事も進めましたが、なにもずっとデスクの前でやる仕事ばかりではなかった。
やる時はやる。しんどいことは、がむしゃらにやらずに、なんとかうまくやれる方法を考えて、やらなくていいものはやらない。
取捨選択をしっかりして、やるべきところにパワーを注いでいくようにシフトチェンジが必要。
自営業4年目の悟りです。遅いかもしれないけど、今からやっていきます。
まあがっつり休んだので、その分のしわ寄せがあり、一ヶ月もブログ書けないという事態になったわけですが…
奇しくも今日は満月。
気を取り直して、病気と暮らす毎日、ぼちぼち行く決心です。
「世界一のかなこ」になるため必要な学びがありました。