なぜ「社団法人」なの? 地域の技を共有財産に。一人ひとりが人生を面白がって生きていけるように。

なぜ「社団法人」なの? 地域の技を共有財産に。一人ひとりが人生を面白がって生きていけるように。

令和2年
かなこは、30歳になる年です。

高校生の頃でも社会人向けのキャッチに遭ってきたような私ですが…実際に、なかなかいい年になってきました。
バイト掛け持ちして、夜が明ける前から、学校へ行く前から働いて…ほんとうに寝てなかった時期もありました。

生きていくのに、お金はもちろん必要。

だけれど、この成熟してきたように見える社会で、30歳を迎えるにあたり、
沢山稼げる方法を探すよりも、面白がって生きていく方法を選択したいと思ったのです。

「技への扉がポンと開く場所」わざどころPONを作って3年。
このたび、社団法人化しました。
なぜそうしようと思ったのか?を書いておきます。


京都新聞に取り上げられました

仕事するの楽しそうって、子どもに思ってもらいたい

私のやっているお店は、昔ながらの商店街の中にあります。
親子で来てくださるかたもあります。
でも話をきいてると、ほとんど商店街で買い物しないとか、子どもとまちを歩かないとか、日頃は会社との往復だとか…

働くことにただただしんどさを感じている人、多すぎやしないか?と思ったわけです。
子どものなりたい仕事1位がYouTuberってどんなん!?(私も動画みるの好きだしYouTuberはすごいと思うけど)

「事」に「仕」える「仕事」
自分の持っている技をつかって、人が困っていることの役に立つ
それはとても、楽しいことのはずなのに。

技を活かせている人、すくないのか??

私は、小売で地域の方が作ったものや技を紹介することを中心に、
情報を整理して伝えるグラフィックデザイン(チラシとか冊子とかメイン)や、
草木染めを中心とした染織講師や、地域づくり系の議員とか役とか、
いろいろな仕事をして生きています。

いろいろしているけれども、どれも「こういうのがほしかったんだ」って喜んでもらえることがうれしくてやっています。
それも、自分で1から10までやることもあるけど、他の人の協力も得て叶えることがある。
協力してやると、大変なこともあるけど、よりよいものができて、喜んでもらえて、より楽しいです。

たとえば先日、名誉市民賞の副賞を用意させてもらいました。

※元記事はこちらから

いろんな商品のなかから相談して選んで、今回だけのものにするにはと、カスタマイズ。
手間はかかるけれど面白い仕事でした。

他人の技もつなげて生かしていきたい。それが楽しいって思えるのは、私の役目なのかも?

地域の技を、共有の財産にしたい

およそ5年前。総務省の制度「地域おこし協力隊」で南丹市に来たとき…
「ものづくりのまち」って書いてあって、実際に工芸作家をはじめ、手に技を持っている人がたくさんいて、食品などの工場とかも大きいのがあって…
何かあっても生きていけそうなつながり(詳しくはこちらの記事を参照)があって、いいな!と思いました。

でもそれに気づいたり、使えたりしている人って少ないかも。という思いから、わざどころPONを立ち上げました。

なので、いわゆるギャラリーとか、単なるセレクトショップにはしたくなかったのです。
地産のもので、私がいいと思ったもの、こうやって使うとよりよい、という情報から伝えているので、セレクトショップ的になってはいますが。
セレクトショップとしては良いのかもしれないけど、「かなこさんのお店」になっていくのに、上記の理由から、なんとなく違和感がありました。

自分の持っている技をつかって、人が困っていることの役に立つ。技の交換。

もしかしたら、個人事業でやり続けていることが、違和感なのかもしれない。
そう思って、団体のあり方をいろいろと調べてみました。

作家さんの商品をもっと売っていきたい。そうしたら、株式会社や合同会社なのかな?
でも、会社員とか公務員とか、組織に属して活動していて、副業がしづらいという人にも、参画しやすい形にしたい。
考えをすすめていったら「非営利型の社団法人」になっていきました。

また改めて書きたいと思いますが、会員制度を設けて、個人事業主でも会社員でも、地域の技をもっと使ったり提供したりしていけるようにしたいな、と考えてます。

全国からも、海外からも、もっと魅力的な場所になっていきたい

そんなこんなを考えながら、わざどころPONの事業も、少しずつ大きくなってきました。

旅行会社やDMOと提携して、工房見学を通じて作家さんと交流してもらうプログラムが、フランスの会社から引き合いがあり、すこしずつお客様が増えてきました。
任意団体の事務局として活動していた「京都丹波ウエディング
京都丹波の素敵な景色のなかで記念写真をとり、地元の人と交流しながら特別な時間を過ごしてもらうプロジェクトですが、これも海外からのお客様が、何組も来られるようになってきました。

↑これは去年の春。シンガポールから。今年はブラジルからの方と、オーストラリアからの方と。楽しんでいってもらえるといいな!

嵐山で、PONのような、暮らしにまつわる技を滞在しながら学べる場所を作れないか、という話もいただき…

大学生の頃の研究で作った、裂き織りをベースにしたエコな織り機も、時を経て引き合いがあり、製品化したい流れになってきて…

うーん、これは、一人の力では難しいことになってきたかも!?

そんな中で、こうした計画をブラッシュアップさせていただく機会がありました。
京都女性起業家賞(アントレプレナー賞)というもので、今年で8回目。
京都の地域性を活かしつつ女性経営者としてやっていくのに、徐々に登竜門的になりつつあるような賞でした。
これを受賞させていただくことになり、ますます、やっていかなきゃ!という気持ちが大きくなりました。

授賞式のようす

自分が一番、日々の暮らしを大切にしないといけないのでは?

作家さんが気持ちを込めて作った手作りのものは、大量生産品とは違うパワーがあると感じています。
工房見学に来られたお客さんとお話すると、ものが生まれた環境も含めて楽しんでもらっていて
ある意味まるごとパワースポットになりえるような気もしています。

そんな、人と場の魅力を、伝えていくには手間暇がかかるということも、どんどんわかってきました。

今年度は、京都府の協働コーディネーターという役職もいただいて、働いているのですが、年度末をもって契約更新しないことにしました。
知識も経験もたまり、とても面白い仕事だったので、惜しい気持ちもかなりあります。
でも、デザインの仕事もいろいろ任せてもらえるものが増えて、法人としてもやりたいこともあって、
お店に来てくれてる人を、もっと大切にしていきたいという気持ちに、身体が追いつかなくなってきました。

手術して2年が経って、身体的な体力はかなり戻ってきたと思うけれど、
体を壊すまでやったからこそ出会えたともいえる、日々の暮らしを大切にする気持ちを、
私が一番、もっと持っていかなきゃいけないよなあと、改めて思っています。

新体制で取り組み直すにあたり、不安なこともいろいろあるけれど
お客さんのためにも作家さんのためにも、一緒に働いている人たちのためにも、わざどころPONの仕事に集中しないといけない時がきていると感じます。

そんなこんなで、3月末までは不定休ですが、4月からは旅行客にももっと対応できるように、日祝もあけて、作家さんの特集も組んで、紹介していきたいなーと準備しております!

長くなりましたが、だいたいこんなことが、法人にしようとおもった理由です。

 

免疫力を上げること

おまけの話題。

3周年ありがとうDayというイベントをします。
コロナウイルスが流行ってきて心配ではありますが、除菌スプレーなどおいて、お待ちしております。

20代にして、3回緊急入院、プラス、手術もした私。
なんというか、日々の養生というか、免疫力を高めることがまず大事だよなあ…と思っています。
早寝早起き、カイロを貼って身体を冷やさないこと。
手作り味噌(味噌仕込み講座あります!)や、ぬか漬けや、豆乳ヨーグルトを日々食べて発酵パワーをもらうこと。
ふんどし愛用。
北山杉と黒文字のアロマ(抗菌作用、免疫調整作用があるようです)の活用など。(わざどころPONで売ってるよ〜)
いろいろやってみております。


↑在庫限り2%オフのままにしております…!

こういうのも、改めて記事を書きたいなあ…
知識もシェアして、この難事を乗り切りたいですね!

元気にお会いしましょう!!

↓わざどころPONでのひょんな出会いからご結婚されたかたの式に行ってきました。うれしいなー

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