つながりがセーフティーネット。様々なコミュニティ、チャネルを持って身を守る。

つながりがセーフティーネット。様々なコミュニティ、チャネルを持って身を守る。

クリスマスにお正月、忘年会に新年会。
家族や仕事仲間など、親しい人たちで集まることの多いシーズンですね。
いろいろなコミュニティーを持っておくことが、セーフティーネットにつながる気がしています。

そんな気がした出来事を、いくつか紹介します。

飢え死にすることはなさそうな安心感

クリスマスツリーの下に、プレゼントならぬ、地場の野菜とパン!笑

わざどころPONでは定期的に、地場のオーガニック農園からの野菜と、国産小麦を使った天然酵母パンを取り寄せて販売しています。

なぜそうしているかというと、近所の人がお店に通う話題づくりと、地産地消を促したいため。
スーパーには一年中同じ食べ物が並んでいますが、たくさんコストをかけて運ぶより、顔の見える安心した人が近くで作ったものを食べるのが良いと考えました。内容はおまかせにしているので、他で取り扱ってもらえなかった野菜も、活かすことができます。少しではありますが、定期的に注文することで、生産する人が仕事を続ける励みにもなれば

南丹地域に越してきたとき、引越し祝いとして、近所の人が育てている野菜をたくさんもらいました。

その、なんともいえない安心感…何かあっても飢え死にすることはぼぼなさそう、と思ったことを覚えています。

農作業は懐が深くて、引きこもりがちな弟が来たときも、一日からでも重宝してもらいました。

急なピンチを乗り越えて仕事する

かなこは商工会に入っています。

私みたいな小さい仕事してる人が入るのは…と遠慮される方もいるのですが、始めたばかりだったり体力がない時こそ助けられるコミュニティーかなと思っています。

まず広報してもらえるし、勉強会もあり、さらに仲間ができる

女性部の委員会で作っている広報物。

「お隣に醤油を借りに行く」みたいに、同じ材料を使っているケーキ屋さんとパン屋さんが、緊急で材料が足りないときに助け合うことがある、と教えてもらいました。

怪我をしたときも、助けられる制度があったり、スタッフも、お客さんも、応援に行ったり。

私が入院した時は、まだそういうつながりがあまりなかった(協力隊のみなさんにはとても助けられましたが!)ので、意識して作っておくようにしようと思っているところです。

同じ商店街どうしで送客しあっているお店が、じつはお肉屋さん
60年間同じ味のコロッケを揚げ続けるまちのお肉屋さんに、チラシを貼ってもらっています。

↓この上のとこ!

(ローストビーフ作ってみたいんです!って言ったら、奥からお肉を出してきてくれたり♪)

これを見て、わざどころPONに来てくれるお客さんがわりといます。私も、新規のお客さんで、このまちで食べれるちょっとしたおやつ、となったら、このお肉屋さんや、和菓子屋さんを紹介しています。
まち全体、ぶらぶら楽しめるのがいい。

高齢になっても施設に入らず暮らしたい

とある福祉系のワークショップをしていたときにきいた話です。

名古屋に住んでいる親族から、行政の担当課に電話。

「南丹に1人で住んでいる高齢の親族がいる。足も弱ってきたが、家は坂の上にあり生活に支障が出てきている。介護認定をして、福祉施設のサービスを受けさせてほしい」

担当職員が、本人のところへ訪問し、話をきくと、こんな返事をされたそうです。

「元気だから大丈夫、まだ施設には入りたくない。近所の人が様子を見に来てくれる。ゴミを出したり、重いものを持ったりするのは、近所の人が手伝ってくれる。今の生活が幸せ。」

このかたにとって、仲の良い近所の人と離れて施設で暮らすのが、本当に介護なのでしょうか

施設のほうが、身体的な衰えはカバーできて、生活しやすいかもしれない。
でも知的な部分は、施設に入ることで、逆に衰えてしまうこともあるかもしれません。

先日、わざどころPONで行った、匠に教わるしめかざり講座。

毎年取り組んで3年めですが、90歳を超えても来てくださる講師のおじいちゃんには本当に感謝です。
魔法のように縄をなっていき、しめかざりのいわれとかも、納得。
戦前、戦後の経験から出てくるお話は、とてもおもしろいです。

高齢になっても、「介護する側、される側」ではなくて、高齢だからこそ知っていて、教えてもらえることも多いなと、とても感じます。

地域が元気になること。生き続けられる場所をつくること。

先日、地域おこし協力隊の研修で、OGとして発表したときの話。

(関連記事:地域おこし協力隊活動ふりかえり

地域おこし協力隊の制度は、お金は総務省が払うけれど、細かい設計や運営は地方自治体に任されています。

全国の協力隊の事例を分析して、制度設計に活かす仕事をしている方から、こんなお話がありました。

「地域が元気になる」とは、人口や経済規模が増えることではなくなってきている。

・人口バランスが整う
・仕事がある、仕事が作れる
・子供がいる
・人のつながりが濃い
・外国人や観光客の交流がある

その地域によって、何が「地域が元気になる」ことなのか?

かなこなりに考えてみると、
「住んでいる人が誇りを持って生き続けられる」
ことに行き着きました。

あんたにはこれを頼むよ!という役割がそれぞれにあって、それぞれが取り組むことで地域経済がまわる。
それを促進することを、していければなあと思います。

「あの人はこれができる」を知り合っていること
これもセーフティーネットの大きな構成要素かも。
(関連記事:コミュニティデザインは宝の地図を描くこと

複業、いろいろなチャネルをもつ時代へ

「副業」でなく「複業」
いろいろなコミュニティとつながって、複数の収入源をもつことも、セーフティーネットにつながります。

特に20代の方々には、スキルを上げていくのにも役立つように思う。
それが、前項で話題にした「あの人はこれができる」ネットワークにもつながります。軸をぶらさずやっていったら、だんだんその道の人になっていくよな、と、アラサーになりつつ感じています。

手作り品の手配、デザイン、ファシリテーター、いろいろ頼まれますが、全て「わざのコーディネートしてるからなんかきいたらわかりそう」と、思ってもらって頼んでもらえてるなと感じます。
しかも、興味があることだから、やっていて楽しい。

「あっちのお客さんがこっちのお客さんになる」ことも往々にしてあるし。
興味上がるネットワークが、どんどん増えて、スキルも上がっていく。
身近な人のお困りごとを、スキルを使って解決したら、仲も良くなるし経済もまわっていきます。
そういうの、実践してみる講座とか、してみても面白いかもしれない。

まだ自分の中で落とし込めていませんが、ソーシャルビジネスを調べてみている今日このごろです。(この取り組みおもしろいよ!とかあったら教えて下さい)

さてさて、いろいろ書きましたが、ともかく
このブログを読んでくださっている方々が、身近な人たちと、よい年末を過ごされることを願ってます!

仕事仲間と並んで撮ったらクリスマス

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