子宮内膜症・卵巣嚢腫・子宮筋腫の治療に…腹腔鏡手術体験談!メリット&デメリット
- 2023.03.14
- 病気と暮らす
子宮内膜症や子宮筋腫の治療方法に、腹腔鏡手術(ふくくうきょうしゅじゅつ)という方法があります。
お腹に大きな穴をあけずに、小さな穴をあけて、内視鏡で見ながら患部を処置する手術です。
かなこはこの方法で治療したので、経験談をお話しします。
※当時、お医者さんから受けた説明をもとに走り書きしたイラストを清書してかいてます。今はもっと医療技術が進んでいると思うので、違うところもあるかも。今手術を受ける方は、主治医の説明をよくきいて判断してくださいね。
卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)→腹腔鏡手術 の体験談
かなこの場合は
1、子宮内膜症で内臓が色々癒着しているのを取る
2、卵巣嚢腫の部分だけを取り出して、卵巣は温存する
という手術でした。
全身麻酔をして、以下の場所にメスを入れて、お腹をふくらませ、機械を入れます。
卵巣嚢腫は、卵巣のまわりに内膜症の血が溜まって嚢胞になっているという状態です。
悪い血がお腹のなかで飛び散ると大変なので、おへそを少し切って拡大した穴から入れた管で、慎重に、嚢胞内の血だけを吸い取って、あとで残りの包んでいた皮を回収します。
想像してみるとすごい作業です…
私の場合は嚢胞がピンポン玉より大きいサイズありましたので、そのままでは絶対におへそからは出ません。
術後に、取り出した嚢胞の皮を見せてもらいました。
全身麻酔だったので、目が覚めてもうろ覚えなのですが、チューインガム1本分くらいはあった気がします。
メリット:体力の回復が早い。傷口が小さく、感染症のリスクが少ない。
回復が早いとはいえ、なかなかしんどかったです。
腹筋を一部切っているので力が入りにくいし、車や自転車の運転も、振動がつらいので、1ヶ月以上は控えるようにいわれました。
退院して数日後に、とあるアワードの授賞式があったのですが、しんどくてプルプルしてました笑
デメリット:処置できない箇所がある。症状が重い場合は、開腹手術に切り替えられることも。
器具が届く範囲の治療なので、どうしても難しい箇所があります。
私の場合、お腹の奥の複雑な場所に癒着があり、すべての患部を取り除くことはできませんでした。
子宮内膜症は、内膜組織のあるところで癒着が進むので、すべてとってほしいところではありましたが…腸を破りそうだったと言われて、ドキドキでした。
結局とりきれずに手術終了しましたが、現在(5年後)は、内服薬と鍼灸治療で治り、妊娠もできています。
入院退院のスケジュール
こちらが、私が実際に過ごした、病院でのスケジュールです。
(2018年、京都中部総合医療センター)
実際には、患者さんの症状や、病院の設備や治療方針など、様々なパターンがあります。
あくまで一例として参考になさってください。